丹下日出夫の牧場リポート
2歳馬を求め、育成牧場巡りをした丹下日出夫の書き下ろしリポート!関係者の談話を交えて注目馬たちを紹介!はたして POG大魔王の目にとまった馬とは?
4年連続リーディングブリーダーのノーザンファーム。今年もフォゲッタブルを筆頭に充実のラインナップ!
毎年“青本”の牧場取材絡みで、ノーザンファームの秋田場長や、厩舎長の横手サン、林サンには、かなりお世話になっているんですよね。
でもって、秋田場長には、「今年のノーザンFのベスト10」と称し、強引にノーザン育成馬に◎○▲印を打ってもらっているんですが、牡馬はフォゲッタブル(父ダンスインザダーク、母エアグルーヴ)を筆頭に、母バレークイーン(父ネオユニヴァース)、母エヴリウィスパー(父ジャングルポケット)、母ローズバド(父クロフネ)、アドマイヤコブラ(父フレンチデピュティ、母マイケイティーズ)、そして次点にネオレボルーション(父ネオユニヴァース、母リアリーハッピー)を挙げていましたが、横手クン、林クン、それでいいんだよね(笑)?
なんて、母バレークイーンは、近年産駒が不調ということもあって、なんとなく疑念のある方も多いみたいですが、横手クンの顔には「◎」と書いてあった(ホントかよ)。
林厩舎の母エヴリウィスパーもやや情報が少ないぶん、ハズレ1位か2位で指名できるかもしれないし、「オレ的には、母グレースアドマイヤ(父アグネスタキオン)とアドマイヤコブラと母エヴリウィスパーは、甲乙つけ難いんだよね」だって。
新味あるところでは、母Black Belt Shopper(牡、父Medicean)、母Cream Tease(牡、父ファルブラヴ)なんてところを隠し球に一考。以下、ラターシュ(牡、父マーベラスサンデー、母ラタフィア)、母レーヴドスカー(牡、父シンボリクリスエス)。アドマイヤアルプス(牡、父ジャングルポケット、母レース)、ワールドカルティエ(牡ウォーエンブレム、母イサドラ)、そして、ボンバルディエーレ(牡、父クロフネ、母ブリガドーン)、母MarGot(牡、父Rock of Gibraltar)、ガンズオブナバロン(牡、父スペシャルウィーク、母ヴェイルオブアヴァロン)、ディバインフレイム(牡、父アグネスタキオン、母ブゼンキャンドル)、レッドライオン(牡、父キングカメハメハ、母ウエスタンシャープ)。即戦力のロッシェノワール(牝、父ブラックホーク、母メイプルシロップ)といったあたりを、ドラフト中位にマークしておけば万全。
ノーザンの牝馬のエースは、まずは桜花賞を狙うなら、プラチナチャリス(父Rock of Gibraltar、母シルバーチャリス、ピンクカメオの近親)。重量感ならばアドマイヤボーグ(父フジキセキ、母ミレニアムポップ)。仕上げのペースを緩めたみたいだけど、タイトルパート(父アグネスタキオン、母タイトルド)は仕草に大物感がいっぱい。品の良さならローズバンク(父トウカイテイオー、母バンクシアローズ)。キャロットクラブの馬だけに結構マークは薄いが、ポーラシークエンス(父アグネスデジタル、母タイキポーラ)も、トモが丸々としたパンチのあるマイラー。馬体の造りだけなら、トップモーション(父シンボリクリスエス、母プロモーション)も抜けた存在。
ブエナビスタ(牝、父スペシャルウィーク、母ビワハイジ)は一部で仕上がり遅を噂されていますが、個人的には、ランズエッジ(牝、父ダンスインザダーク、母ウインドインハーヘア)よりはいいように思うが、さて…。
ノーザンファーム空港のエースはスペシャルウィーク産駒の2頭!
ワイルドフラワーの2006
(牡、父スペシャルウィーク)
ノーザンF空港のエースは、トゥリオンファーレ(牡、母カーリーエンジェル)か母ワイルドフラワー(牡)か。今年の空港は、スペシャルウィーク産駒のこの2頭が甲乙つけ難い存在。以下ドラフト中位で、母フレンドレイ(牡、父フジキセキ)。マナクーラ(牡、父シンボリクリスエス、母ピンクパピヨン)、ランフォルセ(牡、父シンボリクリスエス、母ソニンク)、アルーリングムーン(牡、父タイキシャトル、母アルーリングアクト)、ショウナンサミット(牡、父キングカメハメハ、母バブルウイングス)。ダーレー生産馬(馬主は金子サン)のリラックススマイル(父Dubai Destination、母ヴェルヴェットクイーン)は、丹下の一押し牝馬です。
社台ファーム軍団は、実は今年は牧場取材を他の人に任せてしまったので、去年のキャプテントゥーレほど自信がないんだよなぁ。
話半分に聞いてほしいが、まず牡馬なら母スーア(父シンボリクリスエス)、牝馬ならダイワバーガンディ(父ブライアンズタイム、母ダイワルージュ)ですか。ともに、4月の末には山元トレセンに移動。キャプテントゥーレも、同じ時期にスタンバイしていたような気がするが、おっとり系の社台Fも、今年は早期に動かせる馬はドンドンと入厩させる――秋以降の馬と区別して、二段階方式でクラシックを睨んでいるような気がする。
でもって、いわゆる「秋デビューの大物牡馬」は、ワールドプレミア(父アグネスタキオン、母ポインテッドパス)に、母アグネスショコラ(父キングカメハメハ)、母マルカキャンディ(父シンボリクリスエス)、母クラウンピース(父スペシャルウィーク)、ブルーモーリシャス(父シンボリクリスエス、母エメラルドアイル)。牝馬は、前記ダイワバーガンディを大将格に、スマーティーダンス(父Smarty Jones、母Dance Partner、今年はいいよ)、ジェットスパークル(父シンボリクリスエス、母ファイナルデスティネーション)、母チューニー(父シンボリクリスエス)。隠し球に母アルヴァーダ(父Empire Maker)なんてところはどうでしょう?。
丹下日出夫の目をつけた注目馬は?
コスモヴューFは、母スレンダーガール(牡、父マーベラスサンデー)、母タケノタンポポ(牡、父ステイゴールド)と、母スターシーキング(牡、父ネオユニヴァース)の3頭。母コスモフライト(牡、父ゴールドアリュール)は、大人びていて完成度も高い。個人的には、母スターシーキングで勝負しようかなと思っていますが、さて…。
坂東牧場といえば、昨年夏の北海道シリーズで、新馬戦に9頭下ろし6頭を勝ち抜けさせた腕利きの育成牧場。一押しは、母チャンネルワン(牡、父ステイゴールド)ですか。函館の芝1800mデビューも決まっているみたいだし、札幌2歳Sを欲しい人、手を挙げて(笑)。
山田ステーブルの今年の特注馬は、ゼットサンサン(牡、父Officer、母Stormy Surprise)。「全身バネ。函館2歳Sは軽いな」と、場長の山田サンの髭もピクピク(笑)。次いで、コンゴウテンリュオ(牡、父フジキセキ、母フェイツギャランツ)、ヴァンエボン(牡、父ゴールドアリュール、母タークスタンド)、ウインスカイハイ(牡、父マンハッタンカフェ、母デック)の計4頭も、すでに栗東入りして坂路で調教時計も出ている。ま、2歳戦線はゼットサンサンに任せるとして、クラシックの王道を目指したいのなら、ウインスカイハイですか。第二陣に入厩予定は、プレザントブリーズ(牝、父マンハッタンカフェ、母スターズインハーアイズ)。山内研二厩舎〜山田Sゆかりの母チアズダンサー(牡、父ダンスインザダーク)、母チアズグレイス(牝、父シンボリクリスエス)。穴っぽいところでは、母ナンヨーノアナタ(牝、父フレンチデピュティ)を付け加えておきましょうか。
そして今年は、ブライアンズタイム産駒に結構いい馬がいる。代表格は下河辺牧場ゆかりの良血・ダイワエルシエーロの妹にあたる母ロンドンブリッジ。所変わって三城牧場の母ジョウノイザベラ(牡)も、「車に例えるならフェラーリ」と手放しの褒めようでした。ちなみに、下河辺の牡馬は、母ハーストーリー(父アグネスタキオン)と母ハッピーリズム(父ダンスインザダーク)がエース格。今年の下河辺は屋根つき坂路が完成して例年より仕上げのピッチが早いぞ。
ライタープロフィール
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- 丹下日出夫
- 1958年山口県出身。慶応大学経済学部除籍。競馬専門紙「ホースニュース馬」入社後は先輩の井崎脩五郎に師事。血統班などを経て本紙予想を長年に渡って担当。現在、UHF局の「中央競馬ワイド中継」(日曜日)に出演中。POG歴が長くこれまで数多くの名馬を指名してきた実績からPOG大魔王を名乗り、『最強のPOG青本!』(KKベストセラーズ)POGなど関連著者も多数。
