会場限定のマル秘情報を公開! 赤本まつり2007レポート
「POGの達人」通称“赤本”は、POGファンにとってはマストアイテム。有力馬、新種牡馬、厩舎、牧場情報などPOGで勝つための情報が満載。そして発売から4日後のオークス前日に、東京・渋谷のプラザエクウスにて「赤本まつり2007」が行なわれた。
赤本まつり会場
話題の良血馬の立ち写真を見ながら出演者が解説する流れ。メモを取りながら熱心に耳をかたむけるファンが多かった。
今年のドラ1はあの名牝の初仔!品のある馬体は早くも名馬の風格
「赤本まつり」は赤本関係者によるウラ話や有力馬の最新情報がポンポン飛び出すことから、POGファンの注目度が高いイベントだ。この日は、会場250人収容のところに300人以上がつめかけるほどの大盛況ぶりだった。筆者は開始の1時間前に到着したが、すでに200人以上の先客がいた。最前列の人に声をかけると「開始の3時間前に着きました。座って話を聞きたかったので」との答えが返ってきた。周囲を見ると、熱心に赤本を読んでいる人、何やらノートにメモをとっている人、友人と昨年の指名馬を振り返っている人など…一般の「まつり」とは少し異なる、受験会場のような空気が流れていた。
今年の出演者は、赤本の監修を務め、社台系牧場を中心に取材をした競馬ライター・須田鷹雄さん、ノースヒルズやマイネル、日高・浦河など非・社台系を取材した競馬キャスターの浅野靖典さん、海外競馬のスペシャリスト合田直弘さんの3名。それぞれの強みを生かした情報力はファンにとって垂涎モノなのだ。
イベントは合田さんによる外国産馬情報からスタートした。
母Believe(父Kingmambo)
母ビリーヴはスプリンターズSと高松宮記念を制した。青鹿毛の馬体と賢そうな顔立ちは観る者を惹きつける。
「年々、日本に入ってくる外国産馬は少なくなってきていますが、質は落ちていません」という合田さんのオススメ馬は母Believe(牡、父Kingmambo)。セール出身の馬ではありませんが…。
「ゴメンナサイ。でも、これはホントに素晴らしい馬です。父Kingmamboの重たさが出ていない馬だと思います。家に飾っておきたいくらい品のある馬」と合田氏。育成先の大山ヒルズで取材した浅野さんもお気に入りの1頭として挙げており、ドラフトの早い順位で消えていくことは必至だ。
次に挙がったのがファシグティプトン・コールダーセール出身の母Sailing On(牡、父Sky Mesa)。
「父のSky MesaはPulpitの直仔で2歳重賞を勝っているんですよ。公開調教も動いたし、横見の姿が凄く良かった」
タタソールズ・ブリーズアップセールで吉田勝己氏が購入した母Freudnau(牡、父Swain)も面白い存在だとか。
「非公式ながら1番時計。ノーザンファームの秋田博章場長が一番欲しがっていた馬で、購入した時はかなり興奮していました」とのこと。父Swainも日本で結果を出しているだけに注目したい。
藤沢和雄厩舎入厩予定の母Better Than Honour(牡、父Mineshaft)に関しては、やや辛口コメントが飛び出した。
「セールに出てきた父の産駒をみると、意外にいい動きを見せているのですが、父の晩成傾向が気になりますね。芝への対応力にも不安を感じます」
母Alluring Park(牡、父Daylami)は「デビューまでにかなり時間がかかりそうなので、生涯ルールでならオススメ」と合田さん評。ダービールールまでのPOGでは見送りが無難かも。
GI狙えるシンボリクリスエス産駒 母サイレントハピネスに熱視線!
POGを語る上で外せないのが新種牡馬。昨シーズンは、ジャングルポケット、タニノギムレットなど新種牡馬の活躍が目立った。今シーズンは果たして…まずは国内編から。
「シンボリクリスエスはホームランバッター、ファルブラヴはアベレージヒッター、アグネスデジタルは距離に限界があるでしょう。シンボリクリスエスに関しては、ボクは心配している部分があるんです。理由はふたつあって、まず身体の大きな仔が多いこと、そして、脚が真っ直ぐでない仔が多い。これは、シンボリクリスエスの父Kris S.の特徴で、繋が立っている。これが孫の代になって出てしまっているような気がします」と合田氏。
そんなシンボリクリスエス産駒の中で気になる馬は?
母サイレントハピネス(父シンボリクリスエス)
母の産駒の中ではこれまでで一番のデキと評判。父も母も所属した藤沢和雄厩舎でクラシックを目指す
「母サイレントハピネス(牡、父シンボリクリスエス)ですね。藤沢厩舎に入れる以上、恥ずかしい馬は持っていけないと牧場も考えているはずですし、脚元も大丈夫だと思います」
サンデーサイレンス牝馬と多く交配されているファルブラヴ。父Fairy King、母の父Slewpyというのは、期待ほど結果を残せていないエリシオと一緒だが…。
「エリシオというより、フレンチデピュティに似ていますね。ゴロッした体格で、一発はないけど、丸ハズレもない。1頭くらいは指名馬に入れておいても良いでしょう」
他の新種牡馬に関しても興味深い発言が。
「グランデラはヨーロッパで走らせてあげたい。コロナドズクエストは、産駒を見ると元気な仔が多く気性が心配かな。むしろフォーティナイナー系を狙うなら、海外のDistorted Humorや日本のサンデーブレイクの仔を狙ってみてはいかがでしょうか」
現役時代の走りがわかりにくいだけに、海外の新種牡馬は取捨に悩む。合田さんに評価を聞いてみると…。
「本命はVindication。対抗はSky Mesa。単穴はHigh Chaparral。Vindication産駒は脚捌きの軽い仔が7割。トレーニングセールでの動きも良く、値段が急騰していますが、安い価格の仔でも走ると思います。High Chaparralはサドラーズ系ですが、自身も素軽いタイプで、産駒にもその素軽さが伝わっています。日本には頭数しか入ってきませんが、ウマくいけばダービー、オークスも狙える産駒が登場しても不思議ではありませんよ」
