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須田さんのひとりごと

4月28日(月)、中山競馬場で開催されたJRA育成馬による「ブリーズアップセール」。このセール出身馬には、05年フェアリーS、06年フィリーズレビューを制したダイワパッションなどがいて、POGファンには見逃せないセールになっている。果たして、今年のセールは須田さんの目にどう映ったのか。

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第25回 JRAブリーズアップセール速報

今回は、4月28日に行なわれたJRAブリーズアップセールについて書いてみたいと思う。

同セールの注目馬については近日発売される「赤本」にも書いたが、ここでは「セールの見方」を中心に、赤本にはちょっと書きづらかったことも含めて書いてみようと思う。

まず、ブリーズアップセールの時計をどう評価するべきなのか。

このセールは「ブリーズアップ」の名が示す(トレーニングではない)ように、時計を出すことを目的とはしていない。プレビューは、13-13秒を基準に、走るフォームを見せるという調教供覧だ。

それでも時計にバラつきは出るし、そのため「好時計」になる馬もいる。この「好時計」、参考にすべきだがアテにしすぎてはいけないというのが私の考えだ。

手応えが良すぎて、抑えても時計が出てしまうというのは能力の表れであり、むしろ無理に時計を出しにいくトレーニングセールより参考になるという皮肉な面はある。ただ、11秒台前半というのは出そうと思えば誰でも出せるわけで、時計を過剰に崇めるのは禁物である。POGでなくガチのお買い物ならば、「時計が地味な好素材」を探すべきだろう。

続いて、価格の評価。それが今年から難しくなる。

今年のこのセールでは、「ファーストセッションでは1購買者につき1頭しか購買しない」という紳士協定がより厳格に運用された。

購買者の様子を見ていると、広く候補を用意して「どれか1頭取れればいい」という態勢ではなく、1本釣りに挑むケースが多かったように思う。

その結果、購買者同士がカチ合った馬は時刻の果てまで競り合う一方、一声落札や、主取り馬が多く発生した。そのため、馬の実態以上に落札馬相互の価格差が発生してしまっている。価格をそのまま馬のデキだと解釈することは避けたいし、間違いのもとである。

もうひとつ書いておきたいのが、皆さんのドラフト時点では各馬の入厩先が決まっているはずなので、それを必ず重視してほしいということだ。

今年のスケジュールだと、JRAが輸送費用を負担する直接入厩は5月2日(預託厩舎確認書の提出が4月30日16時まで)。それを利用しなかったとしても、直接入厩の最終期限が5月6日である。前者については、中旬頃にはJRA-VANにデータが反映されるのではないだろうか。

これまで期待ほど走っていないと言われるブリーズアップセール出身馬だが、過去には「食えない調教師のために馬主が入れる馬を世話してあげる」という類のケースも垣間見られた。そんな現象が一段落したいま、馬主・調教師ともに実績のあるチームが購買した馬は打率を上げてくる可能性がある。

最後に須田の注目馬だが、これについては赤本をぜひ参照していただきたい。ただ、赤本では高馬に触れることが前提になるので、価格注意帯で書ききれなかった馬もいる。

このセールはなぜか価格14〜15位・1000万円あたりの馬が走る傾向にあるので、それを前提に何頭か挙げると、
シラーの2006(牡、父マイネルラヴ)
エルカーサリバーの2006(牝、父サニングデール)
ラブイズトゥルーの2006(牡、父スペシャルウィーク)
チッキーズディスコの2006(牝、父シンボリクリスエス)

もっと高い馬&安い馬については赤本で。

次回の公開は5月15日(木)です。

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PROFILE

須田鷹雄
須田鷹雄
1970年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業。大学在学中に別冊宝島「競馬ダントツ読本」でデビュー。以後、競馬雑誌の急増を受けて競馬ライターとしての活動をはじめる。平成6年、JR東日本に就職し、西船橋駅に配属。平成8年、JR東日本を退社し、本格的にライター業をスタートさせる。各種新聞・雑誌に寄稿するほか、テレビ・ラジオにも出演。POG(ペーパーオーナーゲーム)の達人としても知られ、監修を務める「POGの達人攻略ガイド」(光文社刊)は、POGユーザー必携の書といわれている。主な出演番組にクラシックパーク(グリーンチャンネル)、ドラマチック競馬(北海道文化放送)ほか。「競馬総合チャンネル」や「netkeiba.com」でもコラムを連載中。

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