須田さんのひとりごと
今週末はいよいよ桜花賞。07-08のPOGシーズンが佳境に入り、ダービーまで繰り広げられるクラシック戦線の第一弾、どの馬がヒロインの座を射止めるか大いに注目したいところ。そこで今回は、今年の出走馬の顔ぶれから、次期の指名にも生かせるであろうポイントを挙げてもらった。
第23回 いよいよ桜花賞!POG的観点から出走馬を分析
POGの視点で桜花賞について書いてほしいというご指示なので、昨年のドラフト時期なども思い出しつついろいろと書いていきたいと思う。
まず、POG視点で誰でも気付くことといえば角居厩舎の2頭出しだ。1年前には「ポルトフィーノ(牝、父クロフネ、母エアグルーヴ)とトールポピー(牝、父ジャングルポケット、母アドマイヤサンデー)のどちらが当たりなのか」と喧々諤々だったわけだが、どちらを取ってもそうハズレではなかったということになる。
もうひとつ意識しておきたいのが、結局クラブ馬が走ったということだ。同厩舎ではマゼラン(牡、父クロフネ、母ポトリザリス)も2勝している。ドラフト前には「大物個人馬主のほうが優遇されるに違いない」などと勘ぐる発想もあるようだが、実態はそうでもない。というか、馬の素材がすべてということだろう。
ちなみに、「なんだかんだでクラブ馬が走ってしまう」というのは、藤沢和雄厩舎も似た傾向。ごついネームヴァリューの個人馬主がいても、ひるむ必要はないと覚えておこう。
ちなみに私は角居厩舎のトールポピーを◎にする予定で、○はオディール(牝、父クロフネ、母キュンティア)。このオディールが所属する橋口厩舎は私の贔屓厩舎でもあるのだが、なんだかんだでクラシック戦線に毎年有力馬を送り込んでおり、やはりじっくり吟味すべき厩舎だ。
そして橋口〜ノースヒルズマネジメントという組み合わせは、橋口〜社台orノーザンの影に隠れてさほど目立たないが、非常に堅調でもある。
これまで橋口厩舎に入ったノースヒルズマネジメント名義の馬は13頭いるが、うち10頭がJRAで勝利を挙げ、アンフィトリオンのようなオープン馬もいる。前田幸治氏・晋二氏名義では8頭中7頭が中央で勝ち、キュンティア、フロンタルアタック、ロジックが出ている。
昨年の赤本を振り返ってみると早期デビューを示唆するコメントは出ていたので、同様のケースがあれば今後は積極的に指名していきたい。
続いて、私の◎○にする馬たちにチューリップ賞で先着したエアパスカル(牝、父ウォーエンブレム、母ラフィカ、栗東・池江泰寿厩舎)にも触れておこう。本来「社台系」とも言える「エア」がノーザンファーム生産馬で当たりを引いてしまったわけだが、セレクトセールができてからというもの、この手の「ねじれ」は起こりやすくなっている。ブランドとしての統一感のようなものについては、あまり深く考えなくてもいいだろう。
注目したいのは、「エア」がこのところPOG人気の主流ではなくなっていたところへカウンターパンチが飛んできたということだ。近年、金子真人氏や山本英俊氏などノーザン色の強い顧客がPOGでも注目を集めることが多く、社台色の強い顧客は人気の盲点になりがちだ。しかし例えば、臼田浩義氏も牡馬でフローテーションを出しているわけで、終わってみれば過剰人気・過少人気の存在に気付くことだろう。
所有頭数の多いG1オーナーというのは常にホームランを飛ばす可能性がある。その時のムードに流されず、等しく各オーナーの所有馬に注意を払うべきだろう。
※ netkeibaコラムでも桜花賞を展望!詳しくは「回収率向上大作戦」へ
次回の公開は4月17日(木)です。皐月賞の分析をお届けします!
PROFILE
- 須田鷹雄
- 1970年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業。大学在学中に別冊宝島「競馬ダントツ読本」でデビュー。以後、競馬雑誌の急増を受けて競馬ライターとしての活動をはじめる。平成6年、JR東日本に就職し、西船橋駅に配属。平成8年、JR東日本を退社し、本格的にライター業をスタートさせる。各種新聞・雑誌に寄稿するほか、テレビ・ラジオにも出演。POG(ペーパーオーナーゲーム)の達人としても知られ、監修を務める「POGの達人攻略ガイド」(光文社刊)は、POGユーザー必携の書といわれている。主な出演番組にクラシックパーク(グリーンチャンネル)、ドラマチック競馬(北海道文化放送)ほか。「競馬総合チャンネル」や「netkeiba.com」でもコラムを連載中。
