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須田さんのひとりごと

先日行われた共同通信杯では、単勝1.5倍の圧倒的1番人気に推されたサダムイダテンがまさかの5着!いまだ主役不在の牡馬クラシック戦線だが、それゆえ現段階の「1勝馬」にもチャンスはある!?そんな1勝馬の中から、須田さんがクラシックを騒がしそうな馬たちをピックアップしました。

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第19回 「遅れてきた大物」が牡馬クラシック戦線を騒がす!?

共同通信杯で人気のサダムイダテン(牡、父フォーティナイナー、母ウメノダンサー、栗東・中村均厩舎)が飛び、今年の3歳牡馬クラシック戦線はますます混沌としてきた。

そこで今回は、「現状1勝馬でもまだ間に合うのでは」という観点から何頭かをレビューしてみたい。POG戦略とはちょっと違う話だが、お付き合いいただきたい。

原稿を書くにあたって、基準を考えてみた。1勝馬といっても新馬を勝ってその後グダグダ……というのではいただけない。「未知の魅力」という観点から、1戦1勝馬を条件としたい。さらに、2月13日時点で在厩していることも条件とする。いま臨戦態勢が整っていないようではさすがに間に合わないと思うからだ。

さて、3歳牡馬・1戦1勝・在厩という条件を満たす馬が何頭いるかお分かりだろうか?

正解は16頭。意外に少ないのである。

そんな中から「遅れてきたクラシック候補」を選ぶわけだが、誰からも異論が出ないと思われるのがレッドシューター(牡、父Red Ransom・母Aspiration、美浦・藤沢和雄厩舎)。勝負どころでペースが緩み有利になったという面はあったが、それでも力強い勝ち方が印象的だった。時計・着差とも優秀で、しかも手ごたえがかなり楽だったあたりから、伸びシロも見込める。

ちなみに、同馬の馬主である山本英俊氏の所有する3歳牡馬は籍のついている馬だけで14頭(うち1頭は抹消済)。マル外だけでも9頭。その中からこれを吊り上げることができたかというと……ドラフト的には難しいような気がする。

続いて、母がGI馬という馬を2頭。スマイルオンザラン(牡、父ブライアンズタイム、母スマイルトゥモロー、美浦・藤沢和雄厩舎)とファビラスボーイ(牡、父ジャングルポケット、母ファビラスラフイン、美浦・堀井雅広厩舎)だ。

スマイルオンザランの方はクラシック実績豊富な父でもあり血統的な期待は高いが、勝った12月9日の新馬戦(中山芝1800m)は最初の3ハロンがすべて13秒台+掲示板は全部先行した馬、という競馬だった。2走目を見ないと評価は難しい。

ファビラスボーイの勝った新馬もスローだったが、後方からマクっての競馬だけにこちらの方が評価できる印象。東京コースのほうが良いかもしれないので、じっくりダービーに向けて、というところか。

母が重賞勝ち馬ということではロードアリエス(牡、父シンボリクリスエス、母レディバラード、栗東・藤原英昭厩舎)もいる。母同様ダート路線を行く可能性もあるが、クラブ馬だけに春クラシックの可能性を捨てないようにも思う。

上が活躍馬ということでは、メイショウテッペイ(牡、父ダンスインザダーク、母ナイスレイズ、栗東・白井寿昭厩舎)。メイショウボーラーの下だが、父が父なので距離はもつはず。ただ脚元がもやもやしているようなので、間に合ってもダービーか。

最後にもう1頭、ティアップドラゴン(牡、父アグネスタキオン、母ザラストドロップ、美浦・奥平雅士厩舎)。この馬の新馬も「ど」の付くスローで評価が難しいが、そのレースを最後方から差しきった決め手は父の産駒らしいもの。タイプ的には皐月賞向きなので権利取りが微妙だが、楽しみな存在だ。

16頭と候補は少なかったものの、血統的に筋の通った馬はたくさんいる印象。巷で囁かれているように、「遅れてきた大物がタイトルをもっていく」という結果も現実味のあるものになっている。

次回の公開は2008年2月28日(木)の予定です

PROFILE

須田鷹雄
須田鷹雄
1970年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業。大学在学中に別冊宝島「競馬ダントツ読本」でデビュー。以後、競馬雑誌の急増を受けて競馬ライターとしての活動をはじめる。平成6年、JR東日本に就職し、西船橋駅に配属。平成8年、JR東日本を退社し、本格的にライター業をスタートさせる。各種新聞・雑誌に寄稿するほか、テレビ・ラジオにも出演。POG(ペーパーオーナーゲーム)の達人としても知られ、監修を務める「POGの達人攻略ガイド」(光文社刊)は、POGユーザー必携の書といわれている。主な出演番組にクラシックパーク(グリーンチャンネル)、ドラマチック競馬(北海道文化放送)ほか。「競馬総合チャンネル」や「netkeiba.com」でもコラムを連載中。

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