須田さんのひとりごと
POGでは馬の競走能力と同じくらい重要視される厩舎選択。あの厩舎の所属馬だからという理由で指名するPOGファンも多いはず。そこで今回は、現時点においてどの厩舎の2歳馬が活躍しているのかを調べると意外な結果が…。
第11回 2歳馬の能力を引き出す古賀慎明調教師の手腕
今回はここまでの2歳戦について、厩舎別の成績を振り返ってみたい。
現時点での勝利度数トップはマイネルアトレ(牡、父ゴールドアリュール、母グリーンヒルケイ)など中村均厩舎(栗東)で7勝。そのうちラフィアンとセゾンが5勝をマークしており、ある意味イメージ通りではある。ただ、両クラブの馬そのものが多すぎるので「中村厩舎の中でもこれ」と絞るのは難しかっただろうなと思うし、私自身実際にサマーサクセス(牝、父アドマイヤベガ 、母アンフォイルド)でハズしている。
それに続く5勝の厩舎は4つあるのだが、その中で注目したいのが古賀慎明厩舎(美浦)だ。ここまで7頭が出走し、フォーチュンワード(牝、父デヒア、母コパノオマモリ)など4頭で5勝。残る3頭のうち2頭も2着の経験があり、いずれは順番が回ってくることだろう。
どうしても藤沢和雄厩舎(美浦)のセカンドラインというイメージが強くなってしまう古賀慎明厩舎だが、所属馬のポテンシャルはきっちり引き出しているという感じだ。来年あたりまではPOG人気もそれなりに収まるはずなので、下位指名の候補厩舎としては重視したい。
ちなみに、師匠である藤沢和雄厩舎はここまで【4・3・1・7】。ダノンマスターズ(牡、父シンボリクリスエス、母マストビーラヴド)によって印象が悪くなったが、スパークキャンドル(牡、父A.P.Indy、母Serena's Song)もなんだかんだで勝ったし、昔よりは早い時期から動けるようになっている。
ただ、古賀慎明厩舎に比べて、こちらはPOG人気がとてつもない。また、早期デビュー馬は2戦目以降で勝ち上がる傾向が強いにも関わらず、やたらとドラフトで人気が出る。タイプとしては、王道デビューの馬を上位で一か八での指名に向くはずだ。
4勝組は2着も5回の高橋裕厩舎(美浦)を筆頭に9厩舎。人気どころでは先述した藤沢和雄厩舎のほか、橋口弘次郎厩舎(栗東)がいるくらい。このあたりから見ても、早期デビュー馬についてはそれほど厩舎のブランドにこだわらなくてもいいのではないだろうか。
紙数の関係もあるので詳しい説明は省略するが、美浦では小笠倫弘、栗東では中尾正、加用正、安田隆行、矢作芳人の各厩舎がドラフト人気と比べて、ここまで好パフォーマンスを発揮している。
(集計期間は6月16日〜10月8日)
次回の公開は10月25日(木)の予定です
PROFILE
- 須田鷹雄
- 1970年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業。大学在学中に別冊宝島「競馬ダントツ読本」でデビュー。以後、競馬雑誌の急増を受けて競馬ライターとしての活動をはじめる。平成6年、JR東日本に就職し、西船橋駅に配属。平成8年、JR東日本を退社し、本格的にライター業をスタートさせる。各種新聞・雑誌に寄稿するほか、テレビ・ラジオにも出演。POG(ペーパーオーナーゲーム)の達人としても知られ、監修を務める「POGの達人攻略ガイド」(光文社刊)は、POGユーザー必携の書といわれている。主な出演番組にクラシックパーク(グリーンチャンネル)、ドラマチック競馬(北海道文化放送)ほか。「競馬総合チャンネル」や「netkeiba.com」でもコラムを連載中。
