netkeiba.com > netkeibaPOG > 赤本情報 > 須田さんのひとりごと

須田さんのひとりごと

もうすぐ2歳重賞2レースが行われ、POGファンにとっては一気に得点を稼ぎたいところ。クラシック戦線を見据えた指名はもちろんだが、昨年のアストンマーチャンに代表されるように、早い時期から活躍する馬の指名もひとつのキーポイントになるだろう。

バックナンバー

第8回 新潟・小倉2歳S参戦組に見る「速攻タイプ」の考察

新潟・小倉の2歳Sがやってきて、POG戦線も序盤戦の一区切りというところである。

今回は、両レースに登録している馬を中心に、来年以降、速攻タイプを指名する上で参考になりそうな点をピックアップしていきたいと思う。

まずはエイシンパンサー(牝、父コロナドズクエスト、母ナナコフレスコ、栗東・平田修厩舎)。JRAブリーズアップセールの取引馬だが、価格は1365万円で価格的に目立った馬ではなかった。しかし、セール慣れしているエイシンさんの指名馬だったという点で、この馬を取り上げることは可能だったろう。

言葉は悪いが、JRAブリーズアップセールには、「POGファンの指名意欲が湧かない馬主、調教師」も参戦している。反対に、「この人が見込んだなら」というケースもある。後者ではエイシンパンサーのほか、藤岡健一調教師が気合を入れていたアキノジャブ(牝、父ジェイドロバリー、母ハッピードリーマー)も新馬勝ちを収めている。これは後講釈ではなく、赤本のコジトモ(小島友実さん)原稿でもこの2頭は強調されていたので、読み返していただきたい。

エフティマイア(牝、父フジキセキ、母カツラドライバー、美浦・矢野進厩舎)は、セレクトセールで840万円とお買い得だった馬。ただ、これまで実績十分の「フジキセキ牝馬」だし、私がよく書くことだが、社台グループに期待できる育成の付加価値は、馬の価格と関係なしに獲得できるものでもある。

馬主の吉野文雄氏は、年1〜2頭の所有で有名馬主ではないが、ラインクラフトの大澤繁昌氏もいわゆる「ブランド馬主」ではなかった。特にノーザンファーム組は、馬主のブランドがPOG人気に影響を与えることも多いので、あえてその逆を狙ってみる価値はある。

小倉からは、コウユーココロコロ(牝、母アズワー、栗東・領家政蔵厩舎)を取り上げてみたい。同馬を指名するのは至難だったろうが、エイシンパンサーと同じコロナドズクエスト産駒という点は心にとめておく必要がある。

新種牡馬は、どうしてもクラシック対応できそうなタイプが話題の中心になってしまうが、昨年度のアドマイヤコジーンのように、速攻用はそれとは別に評価したほうがいい点もある。

まあ、コロナドズクエストについては今から言っても後の祭りだが、種牡馬は結果を出しても必ず一度人気の落ちる時期がある(先述したフジキセキも、この世代あたりはセールでの人気が底だった)。毎年の「速攻で良かった種牡馬」をピックアップしておけば、後々の下位指名に役立てることができるはずである。

次回の公開は9月13日(木)の予定です

PROFILE

須田鷹雄
須田鷹雄
1970年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業。大学在学中に別冊宝島「競馬ダントツ読本」でデビュー。以後、競馬雑誌の急増を受けて競馬ライターとしての活動をはじめる。平成6年、JR東日本に就職し、西船橋駅に配属。平成8年、JR東日本を退社し、本格的にライター業をスタートさせる。各種新聞・雑誌に寄稿するほか、テレビ・ラジオにも出演。POG(ペーパーオーナーゲーム)の達人としても知られ、監修を務める「POGの達人攻略ガイド」(光文社刊)は、POGユーザー必携の書といわれている。主な出演番組にクラシックパーク(グリーンチャンネル)、ドラマチック競馬(北海道文化放送)ほか。「競馬総合チャンネル」や「netkeiba.com」でもコラムを連載中。

ターファイトクラブ